今週の新譜(1/4-1/11)
TwitterとInstagramで今週の新譜を掲載してきたんですが、いかんせん140字ではレビューもクソもない。文字数に縛られると要約は出来ても好き勝手書けないのよ。てことで、今年からはブログとインスタに載せることにします。いずれ一つに統一する気もなくはない…。
以下、今週の新譜と、軽いレビューを。本当に気まぐれで長くもなるし一言にもなる。適当加減はお許しください。
- 【With the Pantheons Blind EP / At the Gates】
- 【THE FAR EASTERN CIRCUS / 屋敷豪太】
- 【BOY / OKAMOTO'S】
- 【After Intermission / Controversial Spark】
- 【The Simulation / Born of Osiris】
- 【Verkligheten / Soilwork】
- 【SAITAMA / 岡崎体育】
- 【Dysphoria / Starbreaker】
- 【Crash Landing / In Continuum】
- 【The Blue Bird / Mark Deutrom】
- 【Gone / Joey Frevola】
- 【Twenty / Taking Back Sunday】
【With the Pantheons Blind EP / At the Gates】
スウェディッシュメロデスバンドのEP。ヨーテボリサウンドの祖ですね。これに続くのが今度新譜を出すIn Flamesなど。今作は去年発表された『TO DRINK FROM THE NIGHT ITSELF』収録曲に複数のミュージシャンがフィーチャリング参加したもの。再結成後の2作は信頼と実績の慟哭100%ですわね。
【THE FAR EASTERN CIRCUS / 屋敷豪太】
海外でも活躍するドラマーのコンセプトアルバム。奥田民生周りの活動で耳にはしてましたが、ソロ作品は初めて聴く。ロックをベースにハードな音出したりフォーキーな要素もあったり。やっぱりドラムを聴くのがいいんだろうか。歌モノとしても成り立ってるしなぁ。Ba.に小原礼氏も参加してるんだね。
【BOY / OKAMOTO'S】
オカモト性を名乗る邦ロックバンドの8th。ラモーンズみたいなもんです。Ba.ハマオカモトの外部活動が目立ったりGt.オカモトコウキはねごとの沙田さんと、Dr.オカモトレイジは臼田あさ美と結婚したりと、個々の話題はあるもののこのバンド自体に耳を向けることはなかった。Vo.オカモトショウの歌唱力がひどいと聞いていたこともあって。そんな時、映画「にがくてあまい」のエンドロールで流れる曲がカッコよくて、調べたらこのバンドの"Burning Love"という曲だった。先入観なくせばすんなり受け入れられるんですね。名前だけ見て聴かず嫌いは良くないと思ったよ。今時の草食系ナヨナヨボイスよりは、男臭い感じの声で好み。"Higher"、ベースラインがイカす!"偶然"はフルートもホーンセクションもカッティングもオシャレだ。"DOOR"も70'sのポップを通過した音で良い。ギターが引っ込んでピアノの絡む軽快で牧歌的なスタイルもハマるのね。"Dancing Boy"はイントロから初期U2っぽいアルペジオフレーズとハイハット。思えばアルバムタイトルのBOYもU2から拝借したんだろうか。余韻の残るラストナンバーだなー。思っていたより良かった。過去作もしっかり聴き込みたい。ハマくんはどんだけ売れても脱退しないでね。
【After Intermission / Controversial Spark】
元ムーンライダーズの鈴木慶一が新たに結成したバンドの2nd。のっけからハードなリフでスタート。それに被さるポップで妖しい歌メロ。この浮遊感は狙って出せるものではない。白井良明的なフレーズも顔を覗かせる。あーリフっていいなー。
【The Simulation / Born of Osiris】
デスコアバンドの7th。この辺りは門外漢であまり他バンドとの比較や指摘はしづらい。ジャケを見ても分かるように宇宙的なサイバーってイメージがあったもので、てっきりプログレメタル界隈に位置するバンドと思っていたんですが、トータル26分って…パンクバンドでも30分はあるよ…。EP並の時間でも8曲でちゃんとしたアルバム。
【Verkligheten / Soilwork】
スウェディッシュメロデスバンドの11th。Gt.Peter Witchers再脱退後は第2の黄金期とも言えるような充実した作品をリリースしている。今作はバカテクDr.Dirk VerbeurenがMegadethに引き抜かれたためBastian Thusgaardが加入して最初の作品。Dirk脱退の影響を感じさせないドラムプレイ。曲によっては若干Vo.BjornとGt.Davidのサイドプロジェクト・The Night Flight Orchestraに引っ張られるような80'sポップ感が出てきて不安要素もあったけど、やっぱり軸は変わらずクオリティが高い。"Full Moon Shoals"みたいな這いずり回るような捻くれリフ大好き。そしてサビの哀愁歌メロが琴線に触れまくり。この曲は今年ずっと聴き続けるだろうな。"Witan"は気持ちよく駆け抜けるスピードチューン。Bメロのドラミング、普通ならハイハット叩き続けてスネア入れてくってところを逆にしてるのが斬新。全体で見れば、個人的に苦手な語尾の音を下げる歌い回しがいくつかあって(Bjornあるある)そこだけが不満な点、あとは毎回これだけのクオリティで曲作りをする彼らに大きな拍手👏
【SAITAMA / 岡崎体育】
メタテクノ職人の3rd。出自はイロモノ感を纏って登場してきた気がするけど、前作『XXL』の"感情のピクセル"でバンドマンいじり、前々作『BASIN TECHNO』の"MUSIC VIDEO"での昨今のMV揶揄がメタ好きな自分にとっては刺さるものだったというのと、単純にメロディーセンスがあるので歌詞や何やを無視して聴いても質の高い音楽として聴けるのが大きい。基本はエレクトロニカやテクノにジャンル分けされるのだろうけど、バンドらしい曲も作れるし振り幅が大きく器用で才能溢れる。褒めるところしかない。今作、全曲いい。"確実に2分で眠れる睡眠音楽"で少し眠った後、後半を聴きましょう。アドレナリンでギラギラ。レッドブルより効果アリ。いやー、さいたまスーパーアリーナで口パクやる日が来るんだなー。
【Dysphoria / Starbreaker】
元TNTのVo.Tony HarnellとワーカホリックなGt.Magnus Karlssonのプロジェクト、3rd。うーん、つまらん。Magnusはギターヒーロー然としていて良いのだけど、肝心の曲がイマイチという。Doug Aldrichと同じ括りだな。Tonyの声が相変わらずで安心ってのが唯一の便りかな。
【Crash Landing / In Continuum】
プログレッシブロックバンドの2nd?参加メンバーはマルコミネマンが飛び抜けて有名で後は存じませんでした。
【The Blue Bird / Mark Deutrom】
The Melvinsの元ギタリストのソロ作。
【Gone / Joey Frevola】
Edge of Realityのギタリストのソロ作。と言いつつ、勉強不足、情報はそれしか知らない。でも音を聴けばあとは身を委ねるのみ。そこから芋づる式に好きなものが広がるか、ここで止まるかは感性しか知らないのです。本作はこの方の他の作品が気になると思わせるものだった。音の洪水というか、幻想的で楽しい。Frost*+It Bites+The Flower Kings+Devin Townsendって形容してる方がいたけど、まさにその通り。
【Twenty / Taking Back Sunday】
ロングアイランドのエモ・スクリーモバンド、20周年ベストアルバム。セツナ系ってたまーに聴きたくなるんですよね。乾いたギター鳴らして泣きそうな声で歌い上げる感じ。