今週の新譜(1/19-1/25)
大学の試験や卒論関連で忙しいので、聴いたものだけあっさりまとめておきます。縦長になっちゃうから、記事の構成どうしようか悩んでます。そして2週遅れてます。個人的な備忘録なんで納期とかないし焦る必要はないんですが、決めたことはやり抜きたい!
- 【F / フジファブリック】
- 【Weezer(Teal Album) / Weezer】
- 【Force of Nature / Cody Carpenter】
- 【The Goat / Puppy】
- 【STRENGTH IN NUMB333RS / FEVER 333】
- 【Feral Roots / Rival Sons】
- 【Amo / Bring Me The Horizon】
- 【The Atlantic / Evergrey】
- 【We / Gnash】
- 【tomodati / tomodati】
- 【DNA / Backstreet Boys】
- 【DAYS / the shes gone】
- 【細胞にノックする / プリメケロン】
- 【Get Tragic / Blood Red Shoes】
- 【Heard It In A Past Life / Maggie Rogers】
- 【It Won/t Be Like This All the Time / The Twilight Sad】
【F / フジファブリック】
F - フジファブリック
10th。"破顔"、"東京"でうるっときちゃうんだよ。前者はエモーショナルの総さんのボーカルに、後者は間奏のアジアを感じるストリングスと切ない歌詞に、ぐっとくる。15年目のフジの決意。志村さんはいないけど、間違いなくいるんだと分かる1枚。表情豊かで遊び心あるってのは3人体制になっても相変わらず。志村さんが敬愛していた奥田民生、ユニコーンの系譜である。"Feverman"の阿波踊りリフ、金澤さんのシンセリフが引っ張る"High & High"はポップに暗さが散りばめられていい感じ。割と普遍的なJ-POPの展開と思いきや捻くれたメロディだったり人を食ったような歌詞が出てきたり、一筋縄ではいかないのがこのバンドの醍醐味ですね。志村さんいなくなって離れた人にも聴いてほしい。
【Weezer(Teal Album) / Weezer】
Weezer (Teal Album) - ウィーザー
泣きロックバンドのカバーアルバムでございます。一応12thですが数えていいのかね。3月にBlack Albumが出ますが、その前にサプライズリリースということで楽しませてくれますね。選曲がものっそいベタなのもグッド。TOTO"Africa"カバーは本家が反応してくれて、お返しに"Hash Pipe"をカバーしたって一連の流れが粋で好き。楽しんでるおじさん達かわいい。他はTears for Fearsやa-ha、ELOといったポップ、ロック系統バンドのカバー、Black Sabbath、Michael Jackson、TLCなどの超有名どころの有名曲をほぼ完コピでやっちゃってる。原曲聴き比べとかしなくていいです、そのまんまなので。にやりとしながら聴けるんじゃないでしょうか。オジーの真似するリヴァースwあの深いエコーもしっかりとやっとりますよ。
【Force of Nature / Cody Carpenter】
Force of Nature - Cody Carpenter
映画監督Jon Carpenterの息子さんのインスト作。シンフォニックと流麗なギターに変拍子も交えつつ疾走感があってポジティブ。嫌味がないからずっと聴いてられるなー。
【The Goat / Puppy】
The Goat - Puppy
ニューヨークのグランジバンドのデビュー作。ジャケがピンクでグランジぽさはないが、キャッチーなハードロック寄りの古き良きグランジ。明るめ、叙情的でセンチメンタリティが高い。Ghostの中の人Tobias Forgeのような声でGhostっぽい歌メロなので、Ghost好きな方は是非一聴を。
【STRENGTH IN NUMB333RS / FEVER 333】
STRENGTH IN NUMB333RS - FEVER 333
ベースレスの編成ですがギターの圧でいなくても全然文句ない。hip-hop的なトラックもあり勢いだけじゃない。そらフェスで盛り上がるわなー。
インタビュー記事載せておきます。
世界を変えるべく生み出された"THE FEVER 333"という革命的アート。異色のハードコア、ミクスチャー・トリオが満を持して日本上陸! | 激ロック 特集
【Feral Roots / Rival Sons】
Feral Roots - ライヴァル・サンズ
アメリカンロックバンド6th。毎度思うけどDave Cobbとの相性抜群すぎない?ゴリ渋いブルースやアメリカーナを持ち前とするバンドは彼と組んでほしい。ただ、amassで未だに「北欧メタルの雄」と枕詞をつけられているあのEuropeさんはJoey Tempestがブルースやりたくてここ2作起用してるんですけど正直クソなのでバンドを選びますね。
さて、本作も毎度のことながらレベルの高いブルースロック。リフと歌メロがしっかりしてたらそら安心です。サイケ風味が酒と合う。少し変拍子も入れつつVo.Jay Buchananが感情込めて歌い上げる叙情的な"Look Away"が気に入った。The CultのIan Astburyのような歌い回しですね。乾いた声質もIanを感じる瞬間がたまにある。
【Amo / Bring Me The Horizon】
amo - Bring Me The Horizon
英メタルコアバンド6th。…もうメタルコアやオルタナメタルって肩書きよりロックが似合うバンド。今作は更にエレクトロニカに接近。もはや初期の音楽性は跡形もなく…てわけでもなく。ハードなエッセンスはいくらか残しつつ、ポップでキャッチーな方向性へ。同じような辿り方したバンド、前にもいたなあ。あそこは元々ラップ歌う兄ちゃんとかDJいたから…。つい重ね合わせてしまう。The Guardian誌もアルバムレビューで『A Thousand Suns』と比較してますね。
Bring Me the Horizon: Amo review – 'It ain't heavy metal, but that's alright' | Music | The Guardian
ヘヴィーなロック、メタルバンドには世知辛い音楽シーンであることは間違いないので、流行りの音や売れる音にシフトチェンジするのは全然問題ないと思う。多分文句言うのは頭の固いファンだろうから、魂売ったとか酷いこと言われようが好きにすればいい。これからこの路線を突き進めていくのなら正直去るなら去れって層ですよ。実際"I Apologise If You Feel Something"、"Mantra"、Grimesが参加した"Nihilist Blues"の冒頭3曲の流れは激アツ。良質なポップソングとして、既に文句なし。比較的ヘヴィなのはCradle of FilthのVo.Dani Filthが参加した"Wonderful Life"。楽器隊が生音出してギターリフがあって、今風のエレクトロシンセが厚み出してシンガロングタイプ。上手く折衷されてる。Vo.Oliver Sykesのメロディセンスは抜群、やっぱりそのおかげでこのスタイルが生きて聴けるのよ。ただポップ畑に放り込まれたらいささか凡庸じゃないかとも感じる。"Medicine"、"Sugar Honey Ice & Tea"、"Mother Tongue"なんかも確かにメタルやってたよなーって片鱗を見せるリズムがマッチしてるし歌メロも売れるポップさがプンプンしていて、良くも悪くも本当に甘ったるい。エレクトロに寄り過ぎている感じ、この方が一般受けはいいだろうけど、やはりもう少しヘヴィサイドも塗してほしい。ラスト"I Don't Know What to Say"が一番気に入ってるので、ストリングス+アコギ・エレキ・楽器隊+エレクトロの曲がもう何曲か間にあれば良かったのにーと思います。
【The Atlantic / Evergrey】
The Atlantic - Evergrey
スウェーデンのプログレメタルバンド11th。あまり積極的に聴くバンドではなかったんですが、これを機会にちゃんと聴いてみるかなあ。Vo.Tom Englundがバンドの核ですかね。Ray AlderがFates Warningと兼任してボーカルを務めていたバンドRedemptionの後任ボーカリストにもなりましたね。そちらでTomが気になったので、本家の方も。
コンセプトアルバムのようで統一感あり。ザクザク刻むリフと流麗なギターソロ、キーボードが印象的。Tomはハイトーン出すタイプではないけど中低音の響きが男らしくてカッコいいです。
【We / Gnash】
we - gnash
ラッパーのフルアルバムデビュー作。いかにもヒップホップ的な打ち込み感は苦手、というか未だにそのイメージが強くあって避けてるジャンルなんですが、なんて視野が狭いのだ。Gnashの今作品はメロウで平和的なトラックにラップやメロディを載せる感じで、余計な音の装飾もなく、ギターと最小限のキーボード、ビート。弾き語りに近い雰囲気の中でのんびり明朗に歌い上げてます。ジャケも曇り空の日にずっと眺めてたい。
"Feel Better"は徐々に盛り上がって、でもテンションは上がりきってない程々に抑えてるのがいい。ひとり冷静。おもしろーい。
過去のEPを調べるとピカチュウお面ジャケの『U』から始まり『Me』、『Us』ときて『We』なのね。Ed Sheeran方式ね。この界隈は、サンプリングなど含めて楽しみ方を少しずつ覚えたいところです。
【tomodati / tomodati】
tomodati - tomodati
1st。今年はこの手の音を脳に馴染ませてパリピになろうと画策してます。岡崎体育思い出した。名前はトモダティ呼びなのね。tiだもんね。インタビュー記事がありましたので載せておきます。
インタビュー:みんな“トモダティ” エレクトロオルタナティブユニット“tomodati”登場 - CDJournal CDJ PUSH
【DNA / Backstreet Boys】
DNA - Backstreet Boys
米ボーカルグループ6年振り9th。ここはメンバー脱退、復帰などはあるけど基本的に解散せずグループ活動がメインだね。Westlife、'N Sync、Take Thatなどのボーイズグループとこんがらがるけど、ただ『This Is Us('09)』まではそれなりに聴いてたよ。CDも中古で買ってた。中3でMTVばかり観てた時期です。俺はニック派。
チャラさはとっくに捨て去り大人の気品を感じる一作ですね。(三代目、聞いてるか?いや登坂くん(31)のメイクが気になるだけです。)ちなみに初期アルバムのトラックリスト見ると、むちゃくちゃタイトルが似たり寄ったりでややこしいことこの上ないっす。
【DAYS / the shes gone】
DAYS - the shes gone
東京を拠点に活動するロックバンド1stミニアルバム。擬人化したキノコがカラオケで歌って女が惚れる現象715062024回目。言い方悪いけど凡庸。凡庸さえ作れないお前が言うなって話ですが。この記事が辛辣に書いてました。影響元がダダ漏れのうちはパクリなのかな。そのまんまじゃねぇかwって笑いを取ってるからパロディかもしれん。
the shes goneとかclimbgrowとかパクリバンドが当たり前のようにプロになっていくこの流れはさすがにどうかしてる。 | DEEP DIVER
【細胞にノックする / プリメケロン】
北海道のピアノロックバンド2nd。初めて聴きました。癖のある歌い方とメロディ、素直にいかないところが気に入りました。女性ボーカルって馬鹿の一つ覚えみたいに高い声でストレートに音伸ばしとけって歌唱が多いので食傷気味、余程個性出ないと好きになれない。その点、元ちとせのような民謡チックでミステリアスな歌メロはバッチリ。でも北海道のバンドなんだね。ここまで書いて、あっ、と思い出したのはGO!GO!7188、チリヌルヲワカのユウさん。バンドの音はあそこみたいなギターロックではないんだけど、歌い回しが似てるんじゃないかなあ。
"あなかしこ"、ダークなコーラスから跳ねるピアノが曲を先導していく。バッキングはポップでも、歌メロがそれを良しとしない。「しょうがないや」から始まるサビの気持ちよさ、コード進行を説明できないのがもどかしいのですが。メロディの当てはめ方が好み。次の"沈黙の夜"もやらしいし、"起きたら世界"のメロディもストロング。全編この感じだと途中少し胸焼け起こしそうになるってくらい癖が強い。笑 日本のクランベリーズとか言ったら見当違いかなぁ。
【Get Tragic / Blood Red Shoes】
Get Tragic - Blood Red Shoes
オルタナロックデュオ5th。初めて知った、White Stripesとは逆なのね。女性ギターボーカルに男性ドラマーの組み合わせ。
【Heard It In A Past Life / Maggie Rogers】
Heard It In A Past Life - マギー・ロジャース
売れてるみたいじゃないの、どんなもんやろ枠。フォーキー、ポップで割にキャッチー。
【It Won/t Be Like This All the Time / The Twilight Sad】
It Won/t Be like This All the Time - The Twilight Sad
スコットランドのポストパンクバンド5th。初聴のバンド。The Cureあたりの英国ゴシックな感触が強い。シューゲイザー的でダーク。空間的な音作りも良い!ギターのアルペジオフレーズや冷たいシンセ、ドラムもThe SmithsやNew Order、The Killersの流れを汲んでる。冬に聴くべき作品だなー。"VTr"、"Let/s Get Lost"がフェイバリット。