太陽が東へ沈むまで

毎日新しいこと発見。ネガティビスト脱却宣言。好きなものは全部繋がっていくと信じている凡社会人1年目がお送りします。

Dream Theaterの今後

DT新譜が2月22日にリリースされる。3年ぶりの新作からリードトラックが公開された。

DREAM THEATER - Untethered Angel (OFFICIAL VIDEO) - YouTube

耳の肥えたDTリスナーなら分かる、典型的なリードトラック。長すぎず短すぎず、とりあえず聴きどころは作りましたけどこれはまだまだ序の口だよタイプの曲。Outcry気に入ってるのかな。同じ系統の曲を入れる傾向にあるのがポートノイ脱退後の特徴でもある。他アーティストからの影響(パ○リ)からセルフパロディへ。

 

掴みはokという感じなのだけど、これだけ怖いってのがある。

マンジーニ加入1作目はペトルーシが打ち込んだドラムパターンにほぼ手を加えず演奏され、また作詞作曲も既に完成していたため卍さんの本領発揮は次回という状態だった。アルバム全体の雰囲気はI&Wを現代にアップデートしたような、ファンの待ち望んでいた路線。2ndと比較して考察をした海外バンドマンもいて、和訳されたサイトもある(後日URL貼ります)

2作目はセルフタイトルで期待を煽るも、ドラムのミックスが悪かったりフレーズも面白くなかったりとポー復帰を願う声も聞こえてきた。長尺曲もDTを聴く楽しみの1つだが、今作のIllumination Theoryは少々中だるみする構成になっていて、構成の妙はポートノイが担っていたのだと再確認する。アルバムとしては曲のコンパクト化、これは次作への伏線だったのかもしれない…

3作目、2枚組コンセプトアルバム。作曲はペトルーシとルーデス。2人が主導でほぼ作られているため、他のメンバーの意見等は一切ないのだと思う。チャレンジングスピリットは買いたい。ただ曲を短く34曲に分けたのはミスではないか。そして肝心の曲の質が低い。まあ2枚組コンセプトアルバムだし…しかし先の長くないベテランバンドの意欲作だと考えても、駄作は出して欲しくないという気持ちになっちゃう。あと何作出すか分からない年齢だぞあんたたちは。

 

そして次作。もうリスナーにとってもバンドにとっても逃げの言い訳はできない。手の内を明かすつもりが実はもう枯渇状態だったという、ファンも分かってはいたけど避けていたかった事実に直面するかもしれない。

 

次作に関する現時点での情報は、マイアン、マンジーニ、ラブリエが作詞を担当しているということ、ペトルーシプロデュース、ミックスBen Grosse、マスタリングTom Baker。つまりこれまで以上にバンドメンバーの関与が強まった作品である。総力を挙げてこんなものか、と評価を下されるといよいよ危ない。ポー礼賛ムードはより高まる。ちなみにミックス担当のBen GrosseはこれまでBreaking BenjaminやRedなどオルタナメタル系バンドのミキシングを多く行なっている、というのが1つの不安ではある…。

 

ファンの度肝を抜くような、まだこんな鳥肌の立つような曲作れたのか、とスタンディングオベーションしてしまうような作品に期待したい。まだ夢を見させてください…