太陽が東へ沈むまで

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Dream Theater "A View from the Top of the World" レビュー(海外サイト和訳11:The Razors Edge)

原文(英語)はこちら。Album Review: Dream Theater - A View From the Top of The World

Dream Theaterは紹介するまでもないバンドである。数々のグラミー賞にノミネートされたプログレッシブ・メタルのバンドは、活動開始から40年を迎えようとしているが、その間、技術的(物理的)に可能なことの限界を押し広げるような、魅力的で没入感のある14枚のアルバムを制作してきた。

バンドの40周年が近づくと、15枚目のアルバム『A View From The Top Of The World』がリリースされる。パンデミックが発生したとき、バンドは前作『Distance Over Time』のワールドツアーの最中だった。

冒頭の「The Alien」では、ドラムの連打と唸り声のようなギターが耳を刺激し、ストーリーが展開していくのがわかる。彼らは音楽をテーマに合わせて完璧に調和させることに成功しており、まだ一度もボーカルが歌われていない段階で、この曲のテーマが何であるかすぐにわかる。

Answering The Call」の冒頭でキーボードとシンセが使われていることで、オープニングで設定されたトーンが変わる。この曲は、オープニングよりも即効性があり、境界を押し広げるようなものではないが、それでもDream Theaterらしい、壮大なテンポの変化と方向性の変化に満ちた曲となっている。

Dream Theaterは、自分たちの仕事における巨匠であることを否定できない。このアルバムでは、音楽を通して7つの壮大な物語が語られている。リズムやテンポが変わるたびに、リスナーは今、自分が包まれている物語を知ることができる。ジェイムズ・ラブリエのヴォーカルは、ギターやキーボードと同様に楽器としての役割を果たしており、それぞれの物語の紆余曲折の中であなたを導いていく。

アルバムが終わりに近づくと、「Awaken The Master」では、まるでコンピューターゲームのワールドボスの終わりに到達したかのように、激しさが増す。リスナーは席の端に引き寄せられ、この物語はどのように終わるのか?次はどこに行くのか?その答えは...巨石のような「A View From the Top of The World」アルバムのタイトルトラックは、20分24秒の魔法のような物語でこのリリースを締めくくっている。これまでの6曲は、これから始まることへの前奏曲に過ぎない。

Dream Theaterはヘビーな音楽を壮大な物語に変える方法を持っており、このアルバムは彼らのバックカタログをさらに強固なものにし、また新たな傑作を生み出した。もしあなたがまだDream Theaterのバンドワゴンに乗っていないのであれば、『A View from the Top of the World』は完璧なスタート地点となるだろう。