太陽が東へ沈むまで

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Dream Theater “A View from the Top of the World” レビュー(海外サイト和訳14:Republic of Progarchy)

原文(英語)はこちら。Album Review: Dream Theater — A View from the Top of the World – Progarchy

 

 

読者の皆様には、ここRepublic of Progarchyでは、「聞いたとおりに呼ぶ」ということを知っていただいている。

 

だから、 Dream Theaterが1枚落としたことを発見したとき(The Astonishing Pile of Crap参照)や、最近では、Steven Wilsonの手がカラスを消し、彼を養っているファンに噛みついたときのように、私たちが何も言わないでいても、ショックを受けることはないだろう。

 

これと同じように、私たちは評価されるべきところは評価しなければならない。そして、『A View from the Top of the World』で、筋肉質で強大なDream Theaterは、プログメタルの大逆転劇を提供している。

 

これはソリッドなアルバムであり、すべてのトラックが、 Dream Theaterが良い日には力を発揮し、地球上のほとんどのバンドを吹き飛ばすことができるという紛れもない真実を叩きつけている。

 

私はマイク・マンジーニが地球上のどんなドラマーをも打ち負かすことができると確信している。ニール・パートがスティックを使って人間ができるとは思えないようなことをするのを聞いたときの青春時代の驚きを、彼のドラムキットへの集中力は私に伝えてくれる。世界中のドラマーは、彼のパフォーマンスだけで、このアルバムにある種の特別な賞を与える必要がある。

 

もちろん、 Dream Theaterのミュージシャンは誰もが一流であり、ジョン・ペトルーシは、光速を超えるシュレッダーのマスタークラスであるだけでなく、このアルバムでの素晴らしい歌詞でも傑出している。

 

このアルバムを最初に聴くときは、Dream Theaterの天才的なドリームチームが、モーツァルト流の「音数の多い」音楽性(プロガーチの非公式なモットー)で圧倒しても、疲れてあきらめてはいけない。夢中になれる魔法のような瞬間を辛抱強く待ち、喜んで身をゆだね、また戻ってきてこのアルバムを聴くのが待ち遠しいと思うのだ。

 

私の場合、「Transcending Time」を聴いた瞬間にそれが起こった。この曲は、Steve Morse BandのサウンドとクラシックなRushのサウンドを組み合わせることに成功した、実に輝かしい曲だ。歌詞の最初の行を読むと、すぐにRushの「Red Barchetta」の最初の行のメトリカル・パターンが思い浮かぶはずだ。この曲を聴いただけで、このCDを購入する価値があると思う。

 

Dream Theaterの曲でこんなに興奮したのはいつ以来だろうか(実際には覚えている。それは「The Enemy Inside」、そして「Limelight」をモチーフとした「The Looking Glass」だった)。

 

満足した批評家の椅子から私を叩き落としたもう1つの曲は、タイトルトラックだ。20分にも及ぶこの曲は、正直なところ、1分1秒に心を奪われ、終わるたびに「フェードをやめて、ただ続けてほしい」と思ってしまうほどだ。とにかくかっこいいのだ。

この曲で、そしてこのアルバムで、最高のカムバックを果たした Dream Theaterに万歳!

この素晴らしいアルバムを伝説的なヒュー・サイム氏が素晴らしいアートワークで飾ってくれているのは正しいことだと思う。